人生を上げていこう!

金運関連のパワーストーン、特にルチルクォーツが大好きです。金線バリバリ入っているルチルが大好物ですが、財布には全然金銭入ってません(嗚咽)

優しい友人の働く場所

わたしには10年来の友人がいます。

とっても優しくて、いつもまわりの子たちの様子をうかがっている、ちょっと気の小さな女性です。そんな性格は表情にもあらわれていて、彼女はいつも眉尻を下げています。

そんな彼女。もうかれこれ4年ほど、同じ悩みを抱えています。優しい子なので、わたしたち友人に心配をかけまいと、直接的な愚痴を吐いたりはしません。だけど、連絡を取るたび、彼女の様子がおかしいのは伝わってきます。

わたしを含め、彼女の友人たちは彼女のことが大好きですから、当然それとなく原因を探ります。そうすると、彼女はちょっと困ったようにぽつぽつと語り始めるのです。
ーー仕事辞めたいんだ、と。

彼女が勤めているのは、某大手出版関連の会社。誰もが知る有名企業です。

頑張り屋さんの彼女は、そこに契約社員として入社し、短期間で正社員になりました。ただ、契約社員だったころから、辛そうにしていました。人間関係が原因です。

上司は気分屋。さらにヒステリー持ち。感極まって泣き始めることもしばしばで、なんと上司が泣くことで会議が中断することもあるというのだから驚きです。

冷めた性格のわたしなどは、それを聞いただけでうんざりです(毎日そんなおばさんの相手したくない)。思わず、「なんでそんな人が管理職なのさ」と彼女に尋ねてしまいました。答えはこうです。「その人がチーム内で一番長く働いているから」
去っていった同僚たちの退社理由は、ほぼほぼその上司からのパワハラ。それで平均勤続年数が短く、原因のその人はずっと社に残る。まあ、あるあるです。わたしもそんな職場にいたことがあります。

世の中には、「人なんて3年もすれば入れ替わるのだから、人間関係で辞めるなんてもったいない」と言う人がいます。そう言える人は恵まれているなあと思います。

わたしが以前勤めていた職場は、支店長のことを嫌って女性社員が何人も辞めていきました。支店長は定年間近だったので、残ったメンバーは「支店長が辞めるあと2年頑張ろう」と互いを励ましあっていました。ところがその支店長、定年後も雇用延長で会社に居続けたのです。3度目の雇用延長を聞いたとき、わたしはついに心が折れて退社しました。

友人の場合は、会社編成で上司が数度変わりました。しかし、来る上司来る上司、みなパワハラ野郎だったのです。社風です。パワハラが当たり前の上司たちに彼女の気持ちは伝わりません。ある時、二者面談で追い詰められた彼女は勇気を出して「会社を辞めたいです」と上司に伝えました。返ってきたのは、「なぜ? こんないい職場なのに」。

そこでようやく彼女は退社を決意することができました。いまは、まったく別の業界で働いています。人間関係が良好なようで、いつ電話しても声が明るいのでわたしもうれしくなります。

「なんでもっと早く辞めなかったんだろう」と時々不思議そうにつぶやくので、こっちが笑ってしまいます。

彼女のようにまわりの気持ちを優先してしまう優しい人は、きつい職場こそ自分が辞めた後のしわ寄せを考えてしまうのだと思います。「仕事辞めたい」というときに見つめ直したい、あなたの「無意識」の状態というのがとても当てはまった例じゃないかと思いました。

だけど、彼女のように優しい人こそ、優しい人たちに囲まれて、そしてまた優しい空間を作る柱になってほしいと願います。いい人こそ、働く場所は自由に選んでほしいものです。